志賀高原ユネスコエコパーク

Published On: 2022年5月22日

ここ高山村は2014年に村内全域が志賀高原ユネスコエコパークとして認定されました。

志賀高原ユネスコエコパークは、1980年に承認された日本で最初のユネスコエコパークのひとつです。生物圏保存地域を日本国内ではユネスコエコパークと呼んでいます。
世界遺産が手つかずの自然を守ることを原則とする一方、ユネスコエコパークは生態系の保全と持続可能な利活用の調和〈自然と人間社会の共生〉を目的とする取組みです。

先日、観光協会の総会で、この取組みの講演を聴いて参りました。登録地域は地域の伝統・文化・産業が、人間と自然が共に暮らす社会として国際的に認められたことを意味しています。日本では10地域が登録されています。
聴けば聴くほど素晴らしい豊かな自然に囲まれた地域であることが実感でき、限りある資源と共に自然と人間とが共存していく大切さを実感致しました。

写真は藤井荘内散策路です。
散策路では昼間はキビタキ・オオルリ・キセキレイ・ウグイスなどが渓谷を飛び交い、時に楽しそうに語り合う光景を目に致します。そしてリスやカモシカ、タヌキ、猿、鹿などに遭遇することもあります。
夜は近年絶滅危惧種に認定されているムササビやコウモリなどの夜行性動物が渓谷の夜空を害虫駆除をしながら縦横無尽に飛び回っております。
当たり前と思っていた光景でしたが、どうやら当たり前ではないことが、この講演を聴いて感じました。
〈自然と人間社会の共生〉をスタッフと、そして地域と共に今後も考えていきたいです。